BMIの計算方法と適正体重の出し方|BMIを1下げるには何kg?
BMIは、身長と体重から「やせている・ふつう・太っている」の目安を出す数字です。体重(kg)を、身長(m)で2回割って計算します。
- BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
- 適正体重 = 身長(m) × 身長(m) × 22
- BMIを1変えるのに必要な体重 = 身長(m) × 身長(m)(身長170cmなら約2.9kg)
この記事では、この3つの計算と、BMIを見るときの注意点を説明します。
BMIの計算式
身長はcmではなくm(メートル)に直して計算します。172cmなら1.72mです。
身長172cm、体重68kgの場合は次のとおりです。
- 68 ÷ 1.72 ÷ 1.72 = 23.0
電卓で計算するときは、「体重 ÷ 身長 ÷ 身長」と身長で2回割るだけです。
BMIの判定の基準
日本肥満学会の基準では、BMIを次のように区分します。
| BMI | 判定 |
|---|---|
| 18.5未満 | 低体重(やせ) |
| 18.5以上 25未満 | 普通体重 |
| 25以上 30未満 | 肥満(1度) |
| 30以上 35未満 | 肥満(2度) |
| 35以上 40未満 | 肥満(3度) |
| 40以上 | 肥満(4度) |
上の例のBMI 23.0は「普通体重」にあたります。
日本と海外で「肥満」の基準が違う
WHO(世界保健機関)の基準では、BMI 25以上を「過体重」、30以上を「肥満」と呼びます。日本では25以上を肥満としているので、海外の基準より厳しめです。これは、日本人はBMIがそれほど高くなくても、内臓脂肪がたまりやすく、糖尿病や高血圧などになりやすいと考えられているためです。
海外の記事やアプリでBMIを見るときは、区分の呼び方が違う場合があることを知っておくと混乱しません。
適正体重の出し方
BMI 22のときの体重を「標準体重(適正体重)」と呼びます。統計的に、BMI 22前後の人がもっとも病気にかかりにくいとされているためです。
適正体重(kg) = 身長(m) × 身長(m) × 22
身長172cmなら、1.72 × 1.72 × 22 = 65.1kgです。
ただし、22ぴったりである必要はありません。「普通体重」の範囲はBMI 18.5以上25未満なので、体重にも幅があります。身長172cmなら、54.7kgから74.0kg未満までが普通体重です。
| 身長 | BMI 18.5 | BMI 22 | BMI 25 |
|---|---|---|---|
| 150cm | 41.6kg | 49.5kg | 56.2kg |
| 155cm | 44.4kg | 52.9kg | 60.1kg |
| 160cm | 47.4kg | 56.3kg | 64.0kg |
| 165cm | 50.4kg | 59.9kg | 68.1kg |
| 170cm | 53.5kg | 63.6kg | 72.2kg |
| 175cm | 56.7kg | 67.4kg | 76.6kg |
| 180cm | 59.9kg | 71.3kg | 81.0kg |
「美容体重」「シンデレラ体重」について
BMI 20を「美容体重」、BMI 18を「シンデレラ体重」と呼ぶことがあります。これは見た目の細さを基準にした呼び方で、医学的な基準ではありません。
BMI 18は、判定では「低体重(やせ)」にあたります。やせすぎは、貧血、骨がもろくなる、月経の異常などにつながることがあります。健康の面からは、BMI 18.5を下回らないようにすることが大切です。
BMIを1変えるには、体重を何kg変えればよいか
BMIの式を変形すると、BMIを1変えるのに必要な体重がわかります。
BMI 1あたりの体重(kg) = 身長(m) × 身長(m)
| 身長 | BMI 1あたりの体重 |
|---|---|
| 150cm | 2.25kg |
| 155cm | 2.40kg |
| 160cm | 2.56kg |
| 165cm | 2.72kg |
| 170cm | 2.89kg |
| 175cm | 3.06kg |
| 180cm | 3.24kg |
身長が高い人ほど、BMIを1動かすのに必要な体重が大きくなります。身長160cmの人が2.6kgやせるとBMIは約1下がりますが、身長180cmの人が同じだけBMIを下げるには3.2kgの減量が必要です。
目標のBMIから、目標体重を逆算する
「BMIを25未満にしたい」「22に近づけたい」というときは、目標のBMIから体重を逆算します。
目標体重(kg) = 身長(m) × 身長(m) × 目標のBMI
身長172cm、体重80kgの人の例です。今のBMIは 80 ÷ 1.72 ÷ 1.72 = 27.0 で、「肥満(1度)」にあたります。
| 目標 | 目標体重 | 差 |
|---|---|---|
| BMI 25 | 74.0kg | −6.0kg |
| BMI 22 | 65.1kg | −14.9kg |
BMI 25は普通体重の上限、BMI 22は適正体重です。「差」は今の体重(80kg)との差です。
いきなりBMI 22を目指すと、15kg近い減量になります。日本肥満学会のガイドラインでは、肥満症の人の減量の目標を「3〜6か月で、今の体重の3%以上」としています。この例では 80kg × 3% = 2.4kg です。まずはこのくらいの減量から始めて、少しずつ普通体重の範囲に近づけていくほうが、続けやすく体への負担も小さくなります。
持病がある人、薬を飲んでいる人、妊娠中の人は、体重を減らす前に医師に相談してください。
BMIだけでは判断できないこと
BMIは身長と体重だけで計算するので、わからないこともあります。
- 筋肉と脂肪の区別がつかない:筋肉の多いスポーツ選手は、体脂肪が少なくてもBMIが高く出ます。反対に、BMIが普通でも体脂肪が多い「かくれ肥満」の人もいます。
- 脂肪がどこについているかはわからない:健康への影響が大きいのは、おなかまわりの内臓脂肪です。メタボリックシンドロームの診断では、腹囲(おへその高さで測る)が男性85cm以上、女性90cm以上であることが基準の1つになっています。
- 子どもには使わない:成長期の子どもは、身長と体重のバランスが年齢によって変わります。子どもの体格は、学校や健診で使われる成長曲線や肥満度で見ます。
- 高齢の人は、やせすぎにも注意:年齢が上がると、やせていることによる体力や筋力の低下が問題になります。厚生労働省の食事摂取基準では、65歳以上の目標とするBMIを21.5〜24.9としています。
- 妊娠中は別の目安を使う:妊娠中の体重の増え方には、妊娠前のBMIに応じた目安が別にあります。
BMIは、体の状態を知るための入り口です。体重だけでなく、腹囲や健康診断の結果も合わせて見ると、より正確に判断できます。
無料の計算ツールBMI計算身長と体重を入れると、BMIと判定、標準体重、普通体重までの差を計算できます。使ってみる ›適正体重の考え方と身長別のくわしい表は、「BMIと適正体重について」にもまとめています。
まとめ
- BMIは「体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)」。18.5以上25未満が普通体重
- 適正体重は「身長(m) × 身長(m) × 22」。22ぴったりでなくても、普通体重の範囲なら問題ない
- BMIを1変えるのに必要な体重は「身長(m) × 身長(m)」kg。身長170cmなら約2.9kg
- 目標体重は「身長(m) × 身長(m) × 目標のBMI」で逆算できる
- BMIでは筋肉と脂肪の区別がつかない。腹囲や健康診断の結果も合わせて見る