家電価格と電気代
家電製品を選ぶとき、購入価格だけで判断していませんか? 実は本体価格が高い製品ほど省エネ設計が進んでいることが多く、消費電力の違いによって電気代に差が生まれます。数年単位で使い続けることを考えると、購入価格の差以上に電気代の差が大きくなるケースも珍しくありません。ここでは、冷蔵庫を例に、消費電力の違いがどれくらいの電気代差につながるのかを具体的に計算してみます。
消費電力200Wの冷蔵庫 と 300Wの冷蔵庫を比較
200W
省エネモデル
VS
300W
旧モデル
どちらも24時間稼働、1kWh単価31.0円で計算した場合の電気代の差
1ヶ月(30日)の差額
約2,232円
1年間(365日)の差額
約27,156円
消費電力の差(100W)を24時間 × 日数ぶん積み重ねると、1年間で約27,156円もの差になります。これが数年続けば、それだけで冷蔵庫が1台買えるほどの金額になることもあります。
なお、この計算結果はあくまで理論値です。実際の家電製品は、使い方や設置環境、経年劣化などによって消費電力が変動するため、計算結果以上に電気代の差が出ることもあります。冷蔵庫やエアコン、テレビなどの買い替えを検討している場合は、候補となる製品の消費電力を調べたうえで、電気代の差も含めて比較してみることをおすすめします。
家電の消費電力は、本体やカタログに「定格消費電力」として記載されています。冷蔵庫やエアコンのように長時間・年中稼働する家電ほど、わずかな消費電力の差が電気代に大きく影響します。
逆に、使用時間が短いドライヤーや電子レンジなどは、消費電力(W)自体は大きくても、使用時間が短いため電気代への影響は比較的小さくなります。買い替えを検討する際は、消費電力(W)だけでなく、実際にどれくらいの時間使うかも合わせて考えると、より正確な電気代の比較ができます。
本体価格と電気代を合わせて考える
10年間の合計で比べる
合計の費用 = 本体価格 + 1年間の電気代 × 使用年数
年間消費電力量が違う2つの冷蔵庫を、10年間使う前提で比べた例です(1kWh単価31円)。
| 機種A(安い) | 機種B(省エネ) | |
|---|---|---|
| 本体価格 | 80,000円 | 110,000円 |
| 年間消費電力量 | 350kWh | 250kWh |
| 1年間の電気代 | 10,850円 | 7,750円 |
| 10年間の電気代 | 108,500円 | 77,500円 |
| 10年間の合計 | 188,500円 | 187,500円 |
本体価格は機種Bのほうが30,000円高いものの、電気代が1年に3,100円安いため、約9.7年(30,000 ÷ 3,100)で差がなくなり、10年使うと合計は機種Bのほうが安くなります。使用年数が短ければ機種A、長ければ機種Bが有利、というように判断できます。
カタログやラベルで見るところ
- 年間消費電力量(kWh/年):決められた条件で1年間使ったときの電力量です。機種どうしを比べるときは、定格消費電力よりもこの値を使います。
- 年間の目安電気料金:店頭の省エネラベルに書かれている金額で、年間消費電力量に目安の単価を掛けたものです。
- 省エネ性能の評価(星の数):同じ種類の製品の中での省エネ性能を表します。星が多いほど省エネ性能が高い製品です。
注意点
年間消費電力量は決められた条件での測定値なので、設置場所や使い方によって実際の電気代は変わります。また、容量や機能が違う機種どうしでは、電気代だけでなく使い勝手もあわせて比べてください。