積立投資の複利計算|毎月3万円を20年・30年続けるといくらになる?

公開日:

毎月3万円を年利3%で20年積み立てると、元本720万円に対して、計算上は約985万円になります。この数字は、次の式で出せます。

  • 将来の金額 = 毎月の積立額 ×((1 + 月利) の「月数」乗 − 1)÷ 月利
  • 毎月3万円・年利3%なら、10年で約419万円、20年で約985万円、30年で約1,748万円
  • どの数字も「この利回りがずっと続いたら」という仮定の計算で、実際の結果を約束するものではありません

この記事では、式の使い方、利回り別・金額別の早見表、目標額からの逆算、結果を見るときの注意点を順に説明します。

積立の計算式

式に入れる数字は3つです。

  • 毎月の積立額:3万円なら 30,000
  • 月利:年利 ÷ 12。年利3%なら 0.03 ÷ 12 = 0.0025
  • 月数:年数 × 12。20年なら 240

毎月3万円・年利3%・20年で計算します。

  1. (1 + 0.0025) の240乗 = 1.82075
  2. (1.82075 − 1) ÷ 0.0025 = 328.30
  3. 30,000円 × 328.30 = 9,849,060円

元本は 30,000円 × 240か月 = 720万円なので、運用益は 2,649,060円です。

これは、毎月末に積み立てて、1か月ごとに複利で増えるという前提の式です。積み立てる時点(月の初めか終わりか)や複利の周期が違うシミュレーターでは、結果が少し変わります。

毎月3万円を年利3%で積み立てた場合

単位は万円です。

年数元本運用益合計
5年18013.9193.9
10年36059.2419.2
15年540140.9680.9
20年720264.9984.9
25年900438.01,338.0
30年1,080668.21,748.2

元本は年数に比例して増えますが、運用益はそれより速く増えます。10年の運用益は59.2万円、20年は264.9万円で約4.5倍、30年は668.2万円で約11倍です。期間が長いほど、利益にも利益がつく複利の効果が大きくなります。

利回りが変わるとどうなるか

毎月3万円を積み立てた場合の合計額です。単位は万円で、0%の行は元本です。

年利10年20年30年
0%3607201,080
1%3787971,259
3%4199851,748
5%4661,2332,497
7%5191,5633,660

10年では利回りによる差は小さく、30年では大きく開きます。ただし、高い利回りを想定するほど、実際の結果が想定から外れる幅も大きくなります。計算するときは、低めの利回りでも試しておくと安心です。

積立額が変わるとどうなるか

年利3%の場合です。単位は万円です。

毎月20年の元本20年後30年後
1万円240328.3582.7
2万円480656.61,165.5
3万円720984.91,748.2
5万円1,2001,641.52,913.7
10万円2,4003,283.05,827.4

将来の金額は積立額に比例します。毎月1万円の行を覚えておけば、2万円なら2倍、5万円なら5倍で計算できます。

目標額から毎月の積立額を逆算する

式を逆にすると、目標額に必要な積立額が出せます。

毎月の積立額 = 目標額 × 月利 ÷((1 + 月利) の「月数」乗 − 1)

2,000万円を目標にした場合の、毎月の積立額です。単位は円です。

年数年利1%年利3%年利5%
10年158,542143,121128,798
20年75,31260,92048,658
30年47,66134,32124,031

利息がつかない場合は、20年で毎月83,333円、30年で毎月55,556円が必要です。期間を長く取れるほど、毎月の負担は軽くなります。

積立と一括では、増え方が違う

積立では、あとから入れたお金ほど運用される期間が短くなります。毎月3万円・年利3%・20年の例で、1年分(36万円)が20年後にいくらになっているかを比べます。

  • 最初の1年に積み立てた36万円 → 約64.5万円
  • 最後の1年に積み立てた36万円 → 約36.5万円

同じ720万円でも、最初にまとめて預けて年利3%で20年運用すると、約1,300万円になります。積立の約985万円との差は、運用される期間の差です。

720万円を年利3%で20年運用した場合を計算する ›

これは、最初から720万円が手元にある場合の計算です。毎月の収入から少しずつ積み立てる場合とは条件が違うので、どちらが有利かを示すものではありません。

計算結果を見るときの注意

利回りは一定ではない

計算では毎年同じ利回りが続くと仮定していますが、株式や投資信託の値段は上がる年も下がる年もあります。途中で元本を下回ることもあります。預金と違い、元本は保証されていません。

手数料の分だけ利回りは下がる

投資信託には、持っている間ずっとかかる手数料(信託報酬)があります。利回りを考えるときは、手数料を引いたあとの数字で計算します。

毎月3万円・20年で、年利5%なら約1,233万円、年利4.5%なら約1,164万円です。0.5%の違いで、20年後の金額は約69万円変わります。

利益には税金がかかる

運用益には、20.315%の税金がかかります。毎月3万円・年利3%・20年の例では、運用益264.9万円に対して税金は約53.8万円で、手元に残るのは約931万円です。

NISA口座で運用した分は、運用益に税金がかかりません。つみたて投資枠で積み立てられるのは、年120万円までです。

物価が上がると、お金の価値は下がる

20年後の985万円で買えるものは、今の985万円で買えるものと同じとは限りません。物価が毎年2%ずつ上がり続けた場合、20年後の985万円は、今の約663万円分の価値になります。

この記事は計算方法の説明です。特定の金融商品や利回りをすすめるものではありません。投資をするかどうか、何に投資するかは、ご自身で判断してください。

一括で預けた場合の計算はツールでできます

無料の計算ツール複利計算元金・利率・期間を入れると、複利で運用した場合の最終金額と、1年ごとの明細を計算できます。最初にまとめて預けた場合の計算です。使ってみる ›

まとめ

  • 積立の将来の金額は「毎月の積立額 ×((1 + 月利) の月数乗 − 1)÷ 月利」で計算します。
  • 毎月3万円・年利3%なら、20年で約985万円、30年で約1,748万円です。
  • 期間が長いほど、複利の効果は大きくなります。
  • 目標額から逆算すれば、毎月いくら積み立てればよいかがわかります。
  • 計算結果は仮定の数字です。利回りの変動、手数料、税金、物価の影響も合わせて考えます。

あわせて読みたい

このページを共有 X LINE はてなブックマーク