元利均等返済と元金均等返済の違い|3,000万円の計算例で比較
ローンの返済方式には、大きく分けて「元利均等返済」と「元金均等返済」の2つがあります。どちらを選ぶかで、毎月の返済額と、最終的に払う利息の総額が変わります。
無料の計算ツールローンシミュレーション借入額・金利・期間を入れると、毎月の返済額と利息の合計を計算できます。使ってみる ›2つの返済方式の違い
元利均等返済は、毎月の返済額(元金+利息)が最後までずっと同じになる方式です。返済計画が立てやすく、住宅ローンではこちらが一般的です。はじめのうちは返済額の多くが利息にあてられ、元金がなかなか減りません。
元金均等返済は、毎月返す元金の額が同じになる方式です。利息は残っている元金にかかるので、返済額ははじめが最も多く、だんだん減っていきます。元金が早く減るぶん、利息の総額は少なくなります。
| 元利均等返済 | 元金均等返済 | |
|---|---|---|
| 毎月の返済額 | ずっと同じ | はじめが多く、だんだん減る |
| 元金の減り方 | はじめは遅い | 一定のペースで減る |
| 利息の総額 | 多い | 少ない |
| 向いている人 | 毎月の支出を一定にしたい人 | はじめの負担に余裕があり、総額を抑えたい人 |
計算例:3,000万円を35年・金利1.5%で借りた場合
金利が35年間変わらなかったとして計算します。
| 元利均等返済 | 元金均等返済 | |
|---|---|---|
| 初回の返済額 | 91,855円 | 108,929円 |
| 最終回の返済額 | 91,855円 | 71,518円 |
| 返済総額 | 38,579,239円 | 37,893,750円 |
| 利息の合計 | 8,579,239円 | 7,893,750円 |
利息の合計は、元金均等返済のほうが約69万円少なくなります。そのかわり、はじめの返済額は毎月約1.7万円多くなります。
計算のしかた
元利均等返済
毎月の返済額は、次の式で求めます。月利は「年利 ÷ 12」、回数は「年数 × 12」です。
毎月の返済額 = 借入額 × 月利 ×(1+月利)^回数 ÷ {(1+月利)^回数 − 1}
上の例では、月利 0.125%、回数 420回で、毎月 91,855円になります。
元金均等返済
毎月返す元金は、借入額を回数で割るだけです。
- 毎月の元金 = 3,000万円 ÷ 420回 = 71,429円
- 初回の利息 = 3,000万円 × 0.125% = 37,500円
- 初回の返済額 = 71,429円 + 37,500円 = 108,929円
2回目からは、残っている元金が減るぶん利息も減っていきます。
どちらを選ぶか
利息の総額だけを見れば元金均等返済が有利ですが、はじめの返済額が多いため、借りられる金額の審査が厳しくなることがあります。また、元金均等返済を扱っていない金融機関もあります。
元利均等返済を選んでも、余裕があるときに繰り上げ返済をすれば、利息の総額を減らすことができます。毎月の負担と総額のどちらを重視するかで決めるとよいでしょう。
この記事の金額は、金利が返済終了まで変わらない場合の目安です。変動金利では途中で返済額が変わります。手数料・保証料・団体信用生命保険料などは含んでいません。